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2009年9月18日 (金)

さよなら有田-2 まぜごはんの巻

有田に越してきて一番初めに知り合った大切な友達がいる。

澄んだ目をした彼女から発せられる明るくてやさしい声で有田弁が好きになって、

たびたびおすそ分けしてくれる野菜のおかげで、旬のものが何かを学んだ。

そして、彼女のお母さんは、私の有田のお母さん。

くりくりとした目で、いつでもにっこり微笑んでいる。

そんなお母さんに、関東に戻る前に、どうしてもお願いしたいことがあった。

それは、混ぜご飯。

Maze5han

以前、たまたま何かの話で、混ぜご飯の話になって、

炊き込みご飯でもなく、ちらし寿司でもない、混ぜご飯というジャンルを初めて耳にしたよー!と言った私のために、お母さんが作ってくれたのだった。

私の東京の実家で作らないだけなのか、東京にないものなのかは不明だけれど、初めて口にした混ぜご飯は、ちょっぴりの甘みが効いていて、ついつい食が進んでしまう味だった。

友達いわく、うちの混ぜご飯は、さばが入っているのがポイントなんだよ、とのこと。

そんな混ぜご飯を、もう一度食べたくて仕方がなかったので、強引にもリクエストをしてしまったのだ。

お母さんは、すぐさま作って友達に持たせてくれた。

その、おいしさたるや。わがままを言って本当によかった。

甘みとうまみを味わううちに、凝縮された思い出までもがふいに広がってきて、噛みしめるようにぐっと強く口をつぐんだ。

有田のお母さん、もう一つだけリクエストがあります。レシピを教えてください。

もちろん私にはあんなにおいしくは作れないだろうけど。

(2020製陶所 大塚佳恵)

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